2010年02月10日
イタリア・フランス出張便り③
③コッポ
フランスのトゥルーズより、飛行機で飛ぶこと1時間、イタリアのピエモンテに到着。
ピエモンテはまさに美食の街!アルバで採れる白トリュフを始め、イタリアのワインの王様バローロやバルバレスコ、バルベラなどイタリアの中でDOCGを最も多く持つ州です。また少し前に日本でも話題になった、スローフード運動の発祥の地、Braの街もここピエモンテにあります。
ピエモンテの現在の気温は約-5℃。緩やかな丘が先の方まで広り、辺り一面真っ白な雪景色です。
最初の目的地はコッポです。
コッポは今のMassimiliano Coppoで4代目。200年以上もの歴史を持つ、イタリアの中でも非常に古く、またハイクオリティーワインを生み出す生産者としては同時に巨大規模のワイナリーの1つです。彼らのワイナリーはCanelliという小さな村にあります。一昔前、モスカートからできるスプマンテ(スパークリング)の発祥の産地として非常に大きく発展し、その後ハイクオリティーのバルベラ作りで更なる発展をつげます。
Massimilianoと言えば、そう、去年の10月、ビアンコ・ロッソのお店で一緒にコッポナイトをしました!今回も、お迎えから始まり、ずっとワイナリーの説明をしてもらいました。これは、代々伝わるワインのレシピを説明しているところ。
コッポのワイナリーで、明記しなければならないことと言えば、この素晴らしいセラーです。1902年に作られたとあるこのセラーは、ユネスコの世界遺産にも登録されていて、コッポの歴史を物語る、一番の場所です。中に入ると湿度は約90%。じめっとしていて、温度は一年中ほぼ同じ温度に保たれます。このトンネルの真上は山です。山の傾斜にトンネルを作っています。
延々と続くこのセラーの中には、何十にもなるフレンチオークの樽と、何万本にも及ぶ、ワインが静かに眠り、ワインの完成されるその日を待っています。樽熟成、ビン熟成何年、などと言われるのは、こういう風な状態で置かれることをいうんですね。
そして、見てくださいこの部屋!湿度によってカビだらけになった中に、沢山のビンが埋もれているではないですか!!まるで海賊船の中に眠る宝物のようです。
コッポのワインは、ビンテージワインとして初めて価値が出るといっても過言ではないほど、何十年もの時間を経た後には偉大なワインへと変化します。毎年全てのワインを売り切らずに、ビンテージワインとして後々に販売できるようにストックしているのだそうです。これこそ偉大なワインの醍醐味です。
さて、それではそろそろ試飲タイムへ。今回飲ませていただいたのは、まずこれ、Reserva della Famiglia のバルベラ2003。
これは、バルベラが最も良くできたビンテージの年だけリリースされます。過去には1999、2000年、そして2003年の三回リリースされています。飲んでみると、赤紫色の澄んだ若い色合いに、フレッシュでデリケートなバルベラの味が広がります。
そして次にいただいたのがこれ、ポモロッソ1989年です。
カラーはレンガ色、ビンテージワインならではの、複雑な旨みが感じられ、本当に感動です!
しかしまだ驚くなかれ!こちら、モンダッチォーネの1989年。外はこんなに泥まみれなのに、グラスに注ぐと。。。
なんと、まるでできたてのように、まだまだ綺麗な赤色をしてるではないですか!味わいはフレイザ種の強いタンニンが、長い月日を経てまろやかに変化し、酸味と旨みの驚くべきハーモニーが醸し出されています!が、本当に味わいですら、まだまだ若さたっぷり。更に数十年は寝かせておけるのではないでしょうか。フレッシュで生き生きとした味わいは、同じとしのポモロッソと比べても一目瞭然です。
イタリアワインは、基本的に出来たてでもすぐに楽しめるというカジュアルワインが多い中、ピエモンテにはコッポのようにビンテージワインとして偉大になりえる最高級ワインが多く生産する、小さいワイナリーが多く存在します。そのキャラクターとしては、まさにイタリアのブルゴーニュともいえます。
今回判ったことは、ビンテージワインとして楽しめる最高級イタリアワインが存在し、その世界はまた更に奥深く、イタリアの歴史と文化が成し得た、素晴らしい喜びを得られるものであるということでした。
フランスのトゥルーズより、飛行機で飛ぶこと1時間、イタリアのピエモンテに到着。
ピエモンテはまさに美食の街!アルバで採れる白トリュフを始め、イタリアのワインの王様バローロやバルバレスコ、バルベラなどイタリアの中でDOCGを最も多く持つ州です。また少し前に日本でも話題になった、スローフード運動の発祥の地、Braの街もここピエモンテにあります。
ピエモンテの現在の気温は約-5℃。緩やかな丘が先の方まで広り、辺り一面真っ白な雪景色です。
最初の目的地はコッポです。
コッポは今のMassimiliano Coppoで4代目。200年以上もの歴史を持つ、イタリアの中でも非常に古く、またハイクオリティーワインを生み出す生産者としては同時に巨大規模のワイナリーの1つです。彼らのワイナリーはCanelliという小さな村にあります。一昔前、モスカートからできるスプマンテ(スパークリング)の発祥の産地として非常に大きく発展し、その後ハイクオリティーのバルベラ作りで更なる発展をつげます。
Massimilianoと言えば、そう、去年の10月、ビアンコ・ロッソのお店で一緒にコッポナイトをしました!今回も、お迎えから始まり、ずっとワイナリーの説明をしてもらいました。これは、代々伝わるワインのレシピを説明しているところ。
コッポのワイナリーで、明記しなければならないことと言えば、この素晴らしいセラーです。1902年に作られたとあるこのセラーは、ユネスコの世界遺産にも登録されていて、コッポの歴史を物語る、一番の場所です。中に入ると湿度は約90%。じめっとしていて、温度は一年中ほぼ同じ温度に保たれます。このトンネルの真上は山です。山の傾斜にトンネルを作っています。
延々と続くこのセラーの中には、何十にもなるフレンチオークの樽と、何万本にも及ぶ、ワインが静かに眠り、ワインの完成されるその日を待っています。樽熟成、ビン熟成何年、などと言われるのは、こういう風な状態で置かれることをいうんですね。
そして、見てくださいこの部屋!湿度によってカビだらけになった中に、沢山のビンが埋もれているではないですか!!まるで海賊船の中に眠る宝物のようです。
コッポのワインは、ビンテージワインとして初めて価値が出るといっても過言ではないほど、何十年もの時間を経た後には偉大なワインへと変化します。毎年全てのワインを売り切らずに、ビンテージワインとして後々に販売できるようにストックしているのだそうです。これこそ偉大なワインの醍醐味です。
さて、それではそろそろ試飲タイムへ。今回飲ませていただいたのは、まずこれ、Reserva della Famiglia のバルベラ2003。
これは、バルベラが最も良くできたビンテージの年だけリリースされます。過去には1999、2000年、そして2003年の三回リリースされています。飲んでみると、赤紫色の澄んだ若い色合いに、フレッシュでデリケートなバルベラの味が広がります。
そして次にいただいたのがこれ、ポモロッソ1989年です。
カラーはレンガ色、ビンテージワインならではの、複雑な旨みが感じられ、本当に感動です!
しかしまだ驚くなかれ!こちら、モンダッチォーネの1989年。外はこんなに泥まみれなのに、グラスに注ぐと。。。
なんと、まるでできたてのように、まだまだ綺麗な赤色をしてるではないですか!味わいはフレイザ種の強いタンニンが、長い月日を経てまろやかに変化し、酸味と旨みの驚くべきハーモニーが醸し出されています!が、本当に味わいですら、まだまだ若さたっぷり。更に数十年は寝かせておけるのではないでしょうか。フレッシュで生き生きとした味わいは、同じとしのポモロッソと比べても一目瞭然です。
イタリアワインは、基本的に出来たてでもすぐに楽しめるというカジュアルワインが多い中、ピエモンテにはコッポのようにビンテージワインとして偉大になりえる最高級ワインが多く生産する、小さいワイナリーが多く存在します。そのキャラクターとしては、まさにイタリアのブルゴーニュともいえます。
今回判ったことは、ビンテージワインとして楽しめる最高級イタリアワインが存在し、その世界はまた更に奥深く、イタリアの歴史と文化が成し得た、素晴らしい喜びを得られるものであるということでした。
Posted by ワインと食材の店 ビアンコロッソ at 15:40│Comments(0)
│イタリア・スペインの旅