2010年02月10日

イタリア・フランス出張便り②

②フランソワ・リュルトン :マス・ジャネル 

2日目。ボルドーより、コートドゥルージョン地方を目指し、車で南下すること約4時間。
到着したところは、遠くにピレネー山脈が見晴らせ、地中海の沿岸から少し上がったところにある
Mauryという村です。この村はMauryという名前の樹齢50歳ほどの古い木から作られる、ポートワインのような強い酒精強化ワインが造られる場所としても有名です。

ここに、リュルトンがマス・ジャネルという新ドメーヌをリリースしました。
早速La Maison du Terroirというところでお昼を食べながら、ワインを試飲していきます。

イタリア・フランス出張便り②

演出の仕方がとてもかわいらしいチーズの前菜。ぱりぱりしてます。

昼食が終わり、いざ畑へ。このエリアは12世紀にCathares(カタリ派)と呼ばれる反キリスト教一派が存在していた場所としても知られる所で、山を見渡すとところどころに彼らが作った石のお城が確認できます。

さて、人里ない山道をひたすら登っていくと、ものすごく巨大な岩山が出てきました。

イタリア・フランス出張便り②

そこを更に昇っていくと、ついに着きました!ここが、マス・ジャネルを作るブドウ畑です。

イタリア・フランス出張便り②

右奥に見えるのがピレネー山脈です。写真では全く判りませんが、立っていられないような強い風が吹き続けています!ミストラルと呼ばれる寒冷で乾燥した北風が一年中吹いています。

イタリア・フランス出張便り②

ここに植わっているのはカリニャンです。この辺りはそれとグルナッシュ、シラーなどが有名で、写真のように支え無しで栽培する方法はコブレと呼ばれ、主にカリニャン、グルナッシュに使われます。育っていくと、葉っぱによって実が守られ、強い風からも守られ、ブドウの水分も保つことができるということです。それにしても風が強い!この強い風のおかげで、虫などの害虫は付きにくく、雑草も余り生えないということです。

イタリア・フランス出張便り②

そして、今回我々に畑を紹介してくれたのが、醸造家ベルナールさんです!ビアンコ・ロッソでもおなじみのレサリスシリーズやフィトゥーのワインも、実は現場では彼が手掛けたワインなのです!とても感動的な出会いでした。ワインに大きな情熱を感じていて、「ボクの仕事は何かと聞かれると、ワインのデザイナーだって答えるんだよ!」と言いながら、ワイン造りがどれだけクリエイティブなプロセスであるかを語ってくれたあと、土壌やブドウの話など、熱熱と説明をしてくれました。

イタリア・フランス出張便り②

ご覧の通り、草は生えてないですね。土壌は頁岩、花こう岩、片岩、石灰岩、などが混ざっています。これらはブドウに多くのミネラルを与えます。

非常に感動的な訪問でした。もうすぐ、この畑のすぐ近くに、ワイナリーが完成します。楽しみですね!


同じカテゴリー(イタリア・スペインの旅)の記事画像
イタリアワイン紀行③:ミラノサローネ
イタリアワイン紀行①:ヴィーニイタリーに到着!
スペイン紀行⑥
スペイン紀行⑤
スペイン紀行④
スペイン紀行③
同じカテゴリー(イタリア・スペインの旅)の記事
 イタリアワイン紀行③:ミラノサローネ (2011-05-04 18:47)
 イタリアワイン紀行①:ヴィーニイタリーに到着! (2011-04-09 14:23)
 スペイン紀行⑥ (2010-08-23 14:23)
 スペイン紀行⑤ (2010-08-18 19:45)
 スペイン紀行④ (2010-08-15 16:26)
 スペイン紀行③ (2010-08-14 21:34)

Posted by ワインと食材の店 ビアンコロッソ at 12:15│Comments(0)イタリア・スペインの旅
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。