2010年08月18日

スペイン紀行⑤

タブラ
リベラ・デル・ドゥエロ二日目。今日はインディーズワイナリー、タブラを訪れます。ビアンコ・ロッソではすでに大人気ワインです。



タブラはドゥロ河の対岸にベガ・シチリアを見晴らす場所に位置します。



まだまだ醸造に必要な最低限のものだけを取りそろえた、小さなワイナリーです。これからテイスティングルームや倉庫を建設企画中だそうです。



これがドゥロ河です!川の水は決して綺麗ではありませんが。。ブラックバスのような川魚を釣りに来る人がいるそうです。





まずは畑に出ます。実はリベラ・デル・ドゥエロのシンボルでもあるドゥロ河のエリアですが、実は実際に良いブドウが採れる畑はエリアとして少し離れたところにあるそうです。



これが色付く前のテンプラニーリョです。収穫の9月中にかけて、これから色付き始めます。



こちらがこの畑の土壌。砂地に小石が混ざっています。

というわけで、ワイナリーの周りに植えられているこれらのブドウはダマナ5という彼らの一番カジュアルワインを作るためのブドウです。樹齢10年。2年前からようやくコマーシャル用のワインとして使い始めています。



タブラはその樽に徹底したこだわりを持っています。もちろん、数年使うと全て新しいものに買い替え、フランスオークの最高級ブランドのものを使います。



今回、色々なブランドの違う樽から直接ワインを試飲させてもらいました。

営業担当として日本ですでに会っていたビクトールはまだ28歳。なかなか大きなワイナリーでは聞くことのできないこの地域の裏事情など、沢山教えてもらいました。



まったく同じように醸造しているのに、樽のメーカーが変わるだけでまったく違う味です!!!!これは大きな驚きでした。



これが、一番最高級の樽だそうです。「T5」。この樽を売ってもらうために、試飲ワインを送り樽メーカーが売るに相応しいかをチェックするそうです。そうして合格が出たら今年 
はまず一樽。そして来年またワインを送って、やっと今度は2樽。そんな調子だそうです!!つまりこの樽を使っているということは、ワイナリーにとっても大きな誇り。



その証拠に、このワイン雑誌の表紙に写っているピングスの醸造長の下の樽をご覧ください。やっぱり「T5」の文字が!!樽を使っているアピールだそうです。



ボトルにおなじみのシールを張るところ。



タブラは働いている人も若者ばかり。オーナーもまだ42歳と非常に若く、私たちを案内してくれた日本の営業担当ヴィクトールはまだ28歳。そして、醸造長の下で頑張っているもう一人の醸造担当、ローラも28歳です!私たちと同じ世代ということで、とても親近感がわきました。恥ずかしがり屋のローラと記念撮影。

これからが楽しみな、将来有望のワイナリーでした。私たちと一緒に成長していきましょう!



お昼はヴィクトールにこのエリアでの人気レストランに連れて行ってもらいました。タブラと一緒に食事です。



リベラ・デルドゥエロのエリアは、Valladolidが中心です。カスティーリャ・イ・レオン州で一番大きな街。こちらが街の中心の広場です。夏休みということで、これでも人が少ないそうですが、タパスバーが沢山存在し、とても賑わっています。イカ屋と書いた、イカ料理ばかりを出すタパスバーを始め、スペインではタパスコンクールがあるそうで、コンクールで受賞したタパスを出すバーもあります。



こちらは煙がもくもくの受賞タパスです。



マドリッドからアーベーという特急電車に乗って約1時間。ワイナリーを訪ね、美術館を巡ったり、夜はゆっくりとタパスや料理を楽しめます。ぜひ訪れてほしいお勧めのスポットです。
  


Posted by ワインと食材の店 ビアンコロッソ at 19:45Comments(0)イタリア・スペインの旅